誠の華
第1章 出会い
「じゃ、長州の方ですか?」の声に目を見開いた
今になって嫌な予感が頭を過る
この人が着ている空色の羽織袴は私が最近何回も目にしている新撰組のモノ
腰には......刀......
そして、異人に長州と言う言葉...
私の感が正しければ
此処は幕末の...
京...
ま、まさか...ね...
ハハハ...
夢...
夢でも見てる?
そんな事を考えてた私の耳に
「怪しい方ですね....少し某所まで来て頂きます」
ニッコリ笑うその人の瞳が笑って無い様に見えたのは気のせいでは無いはず
「ま、待って下さいっ...わ、私っ「はいはい、詳しくは某所で聞きますから」
ね?と、顔を傾ける男に強制的に引き摺られる私
着いた先は確認しなくても解る...新撰組某所