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愛の嵐

第42章 偶因×晴陰=衷懐

妙にドキドキする
何度もチラつく映像に動悸が治まらない

和「何だってんだよ!」

冷蔵庫を覗きながら呟いた
兄達のいない家は静かで好きだ
でも今日ばかりはいて欲しいとさえ思う

和「思い出したい訳じゃないのに・・消えない」

恋なんて・・まさかね
恋愛なんてした事もない俺が王子に?!

和「んな事あるかぁ~!」

チャーハンを炒める手に力が入った
気の迷いだ!
俺思春期だから可笑しな事考えててんだな
そうだよ、全部思春期のせいだ

和「そうだ!すぐ消えるよな~♪」

単純にも気持ちを切り替える事に成功した
それからもチラついて動悸はしたけど
思春期を理由に気にしないでいれた

和「さて、サボリを満喫し直すかな~♪」

ジュースを手に取って自室へと上がっていく
恋なんてする訳がない
ましてや男になんてするはずがないんだ

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