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愛の嵐

第42章 偶因×晴陰=衷懐

今日は無理かなぁ
あんまり下級生の教室ウロつくのも怪しいし

相「週末探してみるかな」
潤「週末なに?どっか行くの?」
相「ん?あぁ、ちょっと用事」
翔「ふ~ん、用事ねぇ」
相「別にいいだろ!俺にだって用事くらいあるっつ~の」
翔「そんな緩んだ赤い顔して用事ねぇ」

指摘されて慌てて顔を押さえる
ジト目で見てくる潤の視線が痛い
ニヤニヤと笑う翔に見透かされて悔しくなった

翔「まぁ、何があったのかは分からないけど頑張れよ」

クシャクシャと頭を撫でられてしまう
子供をあやすように優しい手付きに嬉しくなったとは言えない

相「子供じゃね~って!・・でも、ありがとう」
潤「俺は気になるの!何よ、何なの?!」
翔「潤、落ち着け!地が出てるから」
潤「あっ!えっと・・も~!何でもいいから教えろってば!」

潤は俺の手を取ってブンブンと振り回す
女子みたいな振る舞い
翔は冷静に苦笑いして見ている
男前過ぎる言動と行動
マジマジと二人を見比べて思う
双子なのに性格は正反対なんだなぁ

相「でも、内緒♪」
潤「いやだぁ!教えろぉ!」
相「言ったら内緒になんないって」
翔「だから、2人共落ち着けって!」

翔の助けもあって食い下がる潤から何とか逃げのびる事が出来た
しかし何で潤はしつこく聞いて来たんだ?
よく分からんけど・・まぁいっかぁ

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