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愛の嵐

第42章 偶因×晴陰=衷懐

《和也時間》

目が覚めると見知らぬ天井に恐る恐る見渡した
ここどこだ?!
ベッドにちゃんと寝てるけど・・

和「裸?!・・ん?あれ?あ・・いっ~~っ!」

痛い!!
ケツが!腰が!身体中の関節が痛い!
余りの痛みにうずくまる事すら出来ない
激痛に襲われながらも頭を過ぎるのは
熱を帯びた雅紀の瞳

和「ヤッた・・んだよな?」

色々思い出してきた
カァッと顔が赤くなるのが分かった
ズキズキと痛むケツが物語っている

和「なんだよ、好きって。マジかよ」

本当であって欲しいのに
嘘でもあって欲しい
矛盾した想いに悶えては痛みに苦しんでいると

相「起きてる?」

爽やかに王子が部屋に入ってきた
ほぅっと見惚れてしまう

和「あぅっ、うん・・・って、ちょっとこっち来て座れ!」
相「へっ、あ・・はい」

見惚れて、じゃね~し!
一瞬で怒りの頂点に達した
痛みに堪えて無理矢理身体を起こし毛布にくるまる
申し訳なさそうに雅紀はベッドの脇に正座した

相「あ~、あのっさ、和」
和「何かなぁ?めちゃくちゃ痛いんですけど?どうしてくれる訳?」

言い訳なんて聞くつもりはない!
そう思っていた頑なな俺の耳に驚愕の言葉が飛び込んできた

相「責任取るから・・結婚しよ!」
和「はぁ?!けっ、結婚って・・バカなの?」
相「バカとは失礼だな!」
和「男同士で無理だろ!てか、何で結婚なの!」
相「本気だよ♪だって俺は和が好きだから。大好きだよ!ずっと一緒にいて責任取り続けるよ」
和「なっ・・・ずりぃ」

そんな熱烈な告白されたら許してしまう
あんな事されても嫌いになれないなんて
無邪気な笑顔に力が抜けていく
なんだよ、俺・・雅紀の事

和「勝てないな」

好きになってたんだ

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