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愛の嵐

第6章 遠出の嵐

《相葉side》

最近涙腺が緩んで困る
潤と離れる度に泣いてしまう
出て行ったドアを見ても帰って来る訳じゃないのに
仕事だから引き止められない

相「淋しいなぁ」

独り言が静かな部屋に吸い込まれる
溜め息も出ないよ
逢う時間を見つけてはいるけど足りない
分かってはいるんだけど

浴室に向かい汗と涙を流す
俺も早朝からドラマの撮影だから腫れた目では行けないし 
淋しさに慣れないといけないのに

相「慣れる訳ないじゃん」

一人で潤の家にいるのは辛いなぁ
一緒にいる時間が幸せ過ぎるからいけないんだ
怠い体を無理矢理動かして帰り支度を済ます

相「潤に置き手紙してみようかな?」

リビングに手紙を残す
その上にペンを置いて離れる
部屋を出る前に軽く見回して玄関へ向かう

相「さて、帰りますか」

重く感じるドアを出て鍵を閉める
今度ゆっくり出来るのはいつかなぁ

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