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愛の嵐

第6章 遠出の嵐

相「もう、行くの?」

起きてしまうんだね、いつも
雅紀の揺れる瞳が潤んでいる
そんな顔をしないで

松「ごめんね・・・」

謝る事しか出来なくてごめん

相「ううん、仕事だからね」

泣きたいのを我慢して笑ってくれる
ズキズキと胸が痛くなる
抱き締めてキスをして一緒に朝を迎えたい
それが出来ないもどかしさを俺らは抱えている
少しでもと手を繋いで玄関へ歩く
シーツを纏っただけの姿
それだけで俺は引き留められそうになる
ギュッときつく抱き締め、諦めたように暫しの別れを告げる

松「いってきます。連絡するね!」
相「うん。いってらっしゃい!」

いってらっしゃいのキスを受けてドアの外に出る
重い足取りで仕事へ向かった

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