テキストサイズ

愛の嵐

第8章 霧中の嵐

こんな夢が続いている
何かの映画を毎日少しずつ見てる
そんな感じ

相「嫌な夢でも見た?」
大「ん?嫌な夢ではないよ」
相「そう?何か魘されてたから」
大「あぁ、そうなんだ。大丈夫だよ!ありがとう」

心配そうに覗き込んでいる
頭を撫でて抱き締めてくれた

相「ここにいるよ」

ドキッとした
夢と被る儚い笑顔
胸に刺さるような痛みが走る
改めて見ると同じ顔なのに違う
儚いんじゃない、心配しているんだ

大「夢と現実がごっちゃになってる」
相「疲れてるんじゃない?もう寝よう」
大「そうだね」

抱き締めてキスをする
頬を撫でて気付く
今が現実なんだと
少し怖くなる
夢の終わりが見えないから
いつか俺の中で2つが1つになりそうだ
そして夢の結末を知りたくない

今日は雅紀くんに抱き締められて眠った

ストーリーメニュー

TOPTOPへ