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愛の嵐

第12章 番外編の嵐~紳士×小悪魔=熱烈?~

《二宮時間》

ニ「離してよ、痛い!」
櫻「離さないし、逃がさない!」

後ろ手にチェーンをかける
翔は狡い
いつも冷静で俺ばっかり熱くなってる

ニ「辛いんだ!」

酔ってるのは自覚してる
こんな時にか言えない自分にガッカリだよ

櫻「何が辛いのかちゃんと言えよ!」
ニ「俺ばっかりが好きみたいだし、翔はちっとも俺を見てくれない!何も言ってくれない」

ほら、また黙る
これが嫌なんだ
頭で考える前に言葉にして欲しいのに

櫻「俺は何を言えばいいんだ?」

冷静過ぎて酔いが覚めそうだ
イラつきまでオマケされそう

ニ「何をって・・・言わないと分からないんだね」
櫻「和の欲しい言葉が分からないんだ」
ニ「俺の欲しい言葉?なにそれ」
櫻「和が喜ぶような言葉が見つからない」

俺が喜ぶ・・ねぇ

ニ「頭で恋愛してるんだね?此処は何も入ってないの?」

翔の胸に人差し指を押し付ける

櫻「入ってるよ!和を想う気持ちでいっぱいだよ」
ニ「じゃあ、その気持ちをそのまま言葉にしてよ!」

何を言うのか、今度は俺が黙って待つ

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