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愛の嵐

第14章 懐抱の嵐

《相葉side》
ピンポーン ピンポーン

今日もアトリエかな?
合い鍵で部屋に入る
アトリエから微かな物音が聞こえて来た

相「いるね!来たの気付いてないよな?」

コンコン

大「あ、は、はい?雅紀君?」
相「来たよ~!向こうで待ってるね」
大「うん!すぐ行くよ」

って言って一時間は出てこないの知ってるよ

相「急がなくて大丈夫だよ!」
・・・・・

ほらね、もう集中してる
まぁいつもの事だから慣れたよ
俺は勝手に冷蔵庫からお茶を入れて飲む

相「はぁ~、疲れた~」

仕事が早く終わると必ず此処に来る

智(とも)くんとは付き合ってまだ1ヶ月
特別感が欲しくて『ともくん』と呼んでいる

相「まだダメかなぁ?俺はそろそろ辛いんだけど」

そう!俺達はまだ結ばれていない!
いつも生殺しなんだよ
生き地獄なんだから愚痴の一つも出る
キスはやっと慣れてくれたんだけど
いざとなると、逃げちゃうんだな~
かなり溜まってるもんだから色々辛い訳

相「はぁ~智くんとヤリて~」

ガチャッ

大「あ、お、遅くなって・・ごめん」

聞いてた?
さっきの独り言聞いちゃったの?
ヤバいなぁ
更に逃げられちゃうかも

大「ご飯どうする?」
相「勿論食べるよ!絵の方はもういいの?」
大「大丈夫!一段落ついたよ」

聞こえてなかったみたい
良かった~助かった~

立ち上がり智くんに寄る
引き寄せ抱き締めるとちょっと躊躇する
その姿に、その顔に欲情してしまう

相「ただいま、智くん!」
大「お帰り、雅紀君!」

我慢だ!
堪えるんだ、俺!

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