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愛の嵐

第14章 懐抱の嵐

大「んっ、いった!」
相「起きた?はい、水だよ。飲める?」
大「飲みたい!・・起きれない~」
相「あ~、そっか」

照れ笑いをして体を起こしてくれる
背中に手の温もりを感じながら喉を潤した

大「ふぅ~、ありがとう!」
相「どう致しまして」

ニッコリ笑う雅紀君
さっきとは別人だなぁ
行為を思い出して俯いてしまう

相「どうしたの?どっか痛い?」
大「・・・痛い!」
相「え?どこ?大丈夫?」

必死な雅紀君に笑いが込み上げてくる

大「ははっ、大丈夫だよ!ちょっと・・ケツが、痛い」

ハッとして雅紀君は赤くなった
釣られて俺も赤くなる

大「いや、本当に大丈夫だし!」
相「裂けてないか確認する?」

はぁ?ただでさえ恥ずかしいのに
これ以上はむり~!

大「いやだ!裂けてないから!やめろ~!」

俺はお尻を押さえてしまう

相「ふふっ♪冗談だよ~!」
大「なっ!ひっで~」

膨れていると雅紀君は頭を撫でてくれた

相「んっ♪いつもの智くんだね!」

フワリと抱き締められる
力を抜いて体を預けた
素肌に伝わる鼓動を感じる

大「俺・・幸せ」
相「うん、俺も幸せだよ」

何か気が抜けるなぁ
あんなに怖かったのに
実際はめちゃくちゃ気持ち良かった
痛みはあるけど・・大丈夫だな

相「お腹空かない?」
大「あ~、空いたかな」
相「用意したから食べよ!」

体を離して手を差し伸べられる
俺はその手を取り重い体を動かした

相「服は・・着れないよね?毛布被ってて」

服を着てない事に言われて気付く
慌てて毛布を手繰り寄せ纏った

大「早く教えて!」
相「あ、いや、俺も今気付いた。ごめん」

やっぱりさっきの雅紀君は別人!

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