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愛の嵐

第14章 懐抱の嵐

大「ねぇ、背景の色は何がいい?」
相「俺が決めていいの?」
大「いいよ~」
相「んじゃあさ、青と緑を混ぜて~、後は白で淡くした色!」
大「え?作るの?」
相「うん!色の名前知らないもん」
大「そりゃそうだよね。分かったそれで作るよ!」

それから会話はなかった
俺が集中してたから雅紀君は遠慮してくれたんだろう
大まかの形が描けたので休憩しようと雅紀君を見てみると

大「寝てる!」

相変わらず可愛い寝顔だなぁ
近寄って眺めていると

大「うわっ!」
相「捕まえた!」

抱き締められた
驚いて心臓がバクバク鳴ってる

大「ビックリさせんなよ~!」
相「ははっ♪大成功!」

子供なのも相変わらずか

相「さとしが欲しい」

子供じゃなかった
耳元で囁くのは狡いよ
頷くしかないじゃないか

大「ここは嫌だ」
相「うん、ベッドに行こう!」

手を繋いでアトリエを離れた

まだ慣れないけど怖くないから
雅紀君に全てを委ねても大丈夫
愛しているから欲しい
愛されたいから欲しい
それが分かったから
微笑みかけてくれる雅紀君に伝えよう

大「ずっと愛してね!」


end

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