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愛の嵐

第19章 番外編の嵐~暗色×白色=無色~

二「潤♪」

・・・
松「く~・・」

寝ちゃった
甘えたままって可愛いなぁ

ん~、動けない!
俺は今猛烈にトイレに行きたい
少しずつ身体をずらし
潤の腕から抜け出す

二「ヤバい、ヤバい、腹いた~い!」

バスローブを掴みトイレへ走る
今ので起こしたらごめんね~
心の中で謝りながらもトイレへ一直線

二「中に出すのはいいけど、後が辛いなぁ」

お腹がスッキリしてリビングに向かう
喉が渇いて声はガラガラ
ドアを開けた先に潤がいた

二「あ・・起こしちゃったんだ。ごめんね」
松「それはいいけど、大丈夫?」
二「ははっ、大丈夫だよ」

テーブルに出されたのはホットカフェオレ

二「用意してくれたの?」

ちょっと照れくさそうに

松「俺のせいだからね。ごめん」
二「謝らないでいいよ♪」

カフェオレを飲みながら潤を見ると申し訳なさそうな顔
ふふっ可愛くなったなぁ

コトンッとカップを置くと、ハッとして顔を上げる

二「叱られた子供みたいな顔しないの!」
松「いや、だってさ・・」
二「可愛いだけだぞ~♪ほら、もう大丈夫だから笑って」

ギュッと抱き締められる
甘えてるのかな?
頬が緩んじゃうよ~

松「か~ず~」
二「は~い♪なぁに?」
松「何でニヤニヤしてんだよ~」
二「あはっバレた?だって潤可愛くて堪んないんだもん♪」

真っ赤な顔で俺を睨むけど怖くないよ
ギュッと抱き締めて

二「そんな潤も大好きだよ!」
松「和には適わないよ。惚れた弱味かな?」
二「俺の方が惚れてる!」
松「い~や、俺だ!」

くだらない素直な言い合い
それが幸せなのかもしれない
日常が織り成す何色でもない幸せの色

二・松「「俺の方が大好きだ!」」


end

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