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愛の嵐

第21章 美粧の嵐

清水寺まではタクシーに乗って行く

相「ゆっくりでいいよ、無理しないでね」

指を絡めながら繋いだ手が温かい
二人でゆっくり歩く

二「ん、ありがと♪」

本当、女装してる時は素直なんだよなぁ
毒抜けてて、可愛いばっかりだよ♡

大「歩き辛いなぁ」

はぁ、もう少し後ろを歩いて欲しい

櫻「さと・・ともちゃん、転ばないように気をつけてね!」
松「そうだよ、ともちゃん♪ほら、手繋いであげるよ」
大「ともちゃんて・・・誰」

何だか可哀想に見えるけど
同情なんてしないからな!

二「ま~くん、もう少しゆっくり歩いて?」

ぐっ、ま~くんて!
小首を傾げる仕草が愛らしい

相「分かったよ、なるちゃん」

紅葉が一緒に見たくて京都を選んだんだけど、紅葉どころじゃない!
ずっと和を見てたいよ♥

二「恥ずかしいから、あんま見んなよ~」

照れ隠しに言うけど可愛いのが増すだけだ

相「あぁ、ごめんね。あんまり可愛いもんだから、見惚れちゃうよ」

和は赤い顔をして俯いてしまう
俺の顔のニヤけも止まらない
今日は何て完璧なんだ!
化粧や着物は勿論だけど
ネイルにネックレスまでしてる
彼女って言っても誰も疑わないだろう

二「ま~くん、見て!もみじが真っ赤だよ」

そうだね、和の顔も真っ赤だよ~

相「なる、転ばないでね!」

はしゃぐ和は慣れない下駄によろめく
腕を伸ばし肩を抱いて受け止める

相「ほら、気をつけないと」
二「あ、ごめん・・ありがと」

可愛い顔ではにかむ
今すぐ押し倒して淫らな顔にしたくなる

櫻「お~い♪いちゃついてないでさぁ」
松「次行こうよ!」
大「疲れたぁ、足がもつれる」

松潤と翔ちゃんに手を引かれたリーダー
そっちはそっちで不思議な光景だな

相「人のデートに口出ししない!」
二「そ~だよ!邪魔しないで!」

俺の彼女はムキになってる
またそれも可愛いなぁ♡

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