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愛の嵐

第21章 美粧の嵐

二「っくしゅ」
相「少し冷えてきたね」
二「そうだね」
相「そろそろ帰ろうか」

少し名残惜しそうな顔をしてる

相「また一緒に来よう!」

パッと顔を上げて笑顔を見せてくれた

二「うん、約束だよ?」
相「約束!」

小指を絡め約束を交わす
最後に振り返り目に焼き付ける

相「さぁ、帰ろう♪」
二「うん!」

タクシーを拾いホテルへ向かう

相「うわぁ、これやばいなぁ」

着信にメールが尋常じゃない

二「俺の方も来てる・・・怖い」

三人からのお怒り連絡が半端ない

相「忘れてた」
二「右に同じ」

絶対絞られる
逃げられないだろうなぁ

ふっと肩に重みを感じる

相「和?あ・・寝ちゃったんだ」

疲れたよね?
慣れない着物と下駄
なのにその格好でいてくれた
それだけで俺の胸は一杯になるよ
膝に置かれた和の手にそっと手を重ね温もりを感じていた

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