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愛の嵐

第21章 美粧の嵐

《相葉side》

着物姿が似合う
俺も着物にして二人で楽しめば良かったなぁ

二「ま~くん♪」
相「ん?どうしたの?」
二「へへっ♪幸せ~♡」

本当に可愛い
その笑顔があればなんでもいっか!

夕暮れが近付いて嵐山に移動する
混むかなぁって思ってたけど
平日だったからか思ったより少なかった

相「手は離さないでね?」
二「ま~くんこそ離さないでね!」

料金を払い門を潜る

そこに広がった幻想的な世界に二人で息を飲む
赤い世界

二「ま~くん、ありがとう」

和に視線を移すと静かに涙を流していた

相「ど・どうしたの?どっか痛い?」

滅多に泣かない和が泣いてる
俺はオロオロしてしまう
和はギュッと手を握り

二「大丈夫!ちょっと感動しただけ」
相「そっか、感動しちゃったんだね」
二「ま~くんの感動屋さんが移ったのかな」
相「そうかもね」

繋いだ手を引いて抱き締める

二「ちょ・・ま~くん!」
相「大丈夫だよ♪」

誰が見てても構わない
そんな泣き顔は誰にも見せたくない

相「和、大好きだよ」
二「ふふっ、俺も大好きだよ」

ゆっくり体を離して景色を見渡す
和は手を離し赤い世界に溶け込む
何だか遠くに行ってしまいそうで手を伸ばす

二「ほら、ま~くんもこっち!」

掴む前に掴まれて引かれる
後ろ姿に見惚れてしまう
このままどこへでも連れて行って欲しい

相「一緒ならどこだって行ける」
二「ん?」
相「何でもないよ。キレイだね」
二「うん、綺麗!連れて来てくれてありがとう、ま~くん♪」

いつまでも二人で赤い世界に溶けていた

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