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愛の嵐

第1章 情熱の嵐

他のメンバーでも良かったんだけど、そんな事されたって言えない
男なのにそんな事されて恥ずかしいよ
でも松潤は助けてくれたから!
てゆか、気付いてくれた事が嬉しかったりしてるんだけど

・・・これは何?

袖を握った左手を見つめてしまう
胸が熱い
分からないモヤモヤに頭が一杯になっていた
速度を落として箱は止まる
軽やかな音と共にドアが開く
ハッとして足を進めようと前を向くと松潤が立っていた

松「もしかしてさっきの奴?」

ビックリした!いるならいるって先に言ってよ~

相「そ、そう!助けて!」

慌てて答えて懇願してみる
階段から誰か走って降りてくる音が聞こえて来た
ビクッと体を震わせて硬直してしまった
その様子を見て松潤が動いた
突然僕の手を掴んで車へと歩き出す

松「行くぞ!」

『うわっ超~格好いいんですけど~』

煩い心の叫びとは裏腹に、口からは何の言葉も出ていなかった

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