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愛の嵐

第26章 思惑×明察=婉然

《櫻井時間》

ニ「翔ちゃん♪」

前を歩くニノが振り返る
めちゃくちゃ可愛いな!

櫻「なに?」

身体の熱が引いて落ち着いてきた
もう変態じゃないからな♪

ニ「俺さぁ、翔ちゃんが好き♥」

街中で人目も憚らず告白する

櫻「あ・・は、恥ずかしいよ」
ニ「翔ちゃんの気持ちを聞かせて?」

俺の気持ちは決まってる
けどこれを言うのには勇気がいる

ニ「明日の放課後、生徒会室に行くからその時に聞かせて?」

答えられず俯く俺は情けない
チラッと見ると困ったような苦笑いをしてる
いつもの俺らしくなくて呆れたのか?

櫻「分かった」

返せたのは一言なのにニノは笑顔をくれた
2人で横に並んで歩き出す

ニ「じゃあ帰ろっか?」
櫻「う、うん・・・ニノ!」
ニ「なぁに?」

柔らかい笑顔
一つ一つの仕草にドキドキさせられる
やっぱり好きなんだ!
伝えないと・・・伝えたい!

櫻「お、俺さ・・・」
ニ「うん」

あ~~!
無理だぁ!
いざ言葉にしようとすればなかなか出て来ない

ニ「ふふっ。ちょっと寄り道しよっか♪」

俺の手を取り繋ぐ
繁華街を抜け着いた先は公園
人気もまばらで静かだ

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