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愛の嵐

第26章 思惑×明察=婉然

《二宮時間》

人もまばらな公園
手を繋いでいても誰も気にする人もいない

櫻「どこに行くんだ?」
ニ「どこでもないよ♪夜のお散歩」

まだ一緒にいたいだけなんて言えない
翔ちゃんを急かしてしまった自分を反省している
欲しいもんは欲しい!
けど相手の気持ちも考え無しじゃダメだよね

櫻「ここだったら恥ずかしくないな」

初めてギュッと握り返してくれる
あっ、嬉しい♥
顔が緩んでしまう

櫻「ニノ?変な顔してるよ?」
ニ「えっ・・変?」
櫻「可愛いんだからそんな顔したらダメだよ」

可愛いって言われるのは慣れてる
翔ちゃんに言われるといつも照れてしまう

ニ「そ・そういえば、あの二人はどうなったのかな?」

照れ隠しに話を逸らしてしまう

櫻「雅紀は潤に一目惚れだから、うまく行って欲しいんだよ」
ニ「潤だって雅紀さんばっかり見てるから好きなんだと思うよ」

友達の恋愛を応援したい気持ちは誰も同じなんだな
不思議と俺達の距離も縮まっていく

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