テキストサイズ

愛の嵐

第29章 曇天×降雨=星空

《松本時間》

翔さんに言われたから

松「言い訳みたいだな」

逸る気持ちを抑えながら早足で控え室へと急ぐ

櫻『ご飯にでも誘ってみたら?』

そんな簡単に言うなよな
それが出来なかったんだよ
でも、だけど・・・

松「今はそれが後押しになった」

握り締めた手の中が湿っている
柄にもなく緊張してる
心拍数も半端ないし

松「腹くくるか!」

控え室のドアの前で気合いを入れる
ノブに手を伸ばした所で、それを掴む事はなかった

二「うわっ!ビックリしたぁ!」

ニノが開けたからノブは遠くへ行ってしまった

松「あっ・・・ごめっ、い、今帰り?・・・じゃないね」
ニ「あ~っ、ぅん。写真撮影・・変?」

今の格好から帰りじゃない事は確定

松「変じゃないよ!可愛いんじゃない?」 
ニ「罰ゲームの女装で可愛いって言われても嬉しくないんだけど」
松「可愛いんだから仕方ないじゃん」
ニ「喜べないって!ちょっとは慰めろよな」

今なんじゃない?
今しかないんだ!
巡ってきたチャンスを逃したらまた言えないままになる

ストーリーメニュー

TOPTOPへ