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愛の嵐

第29章 曇天×降雨=星空

頬に触れていた手を握られる

ニ「好き!だから・・だから俺以外に優しくしないで!」

首に抱き付いて必死に懇願してる
俺は目を丸くして今の状況をフル回転で理解しようとした

やっとの思いで告白しようとして
先に告白された
すかさず想いを告げたら
今度は熱烈な包容を受けている

松「俺でいいの?」
ニ「松潤じゃないと嫌だ!」
松「俺ワガママだぞ?」
ニ「ワガママじゃ負けない!」
松「俺の方が好きだぞ?」
ニ「・・え?」

離れそうになる身体をきつく抱き締める

松「覚悟しなよ?」
ニ「な、何を?」
松「俺は絶対離さないよ?」
ニ「じ、上等だよ!離れないから」

背中に回された腕に力が込められる
正面からこんなに熱く抱き合ったのは初めてかもしれない

狭い車の中で暫く互いの熱を分け合っていた

ニ「・・帰る」
松「え?」
ニ「今日は・・帰る」
松「何で?ご飯は?」

背中の腕が解かれ胸倉をギュッと握り締める
真っ赤な顔のニノが俺を見上げる
この角度ヤバい!
超可愛いんだけど!
胸に額を付けて縋るような声で囁いた

ニ「嬉しくてお腹いっぱい」

あ~、もうダメだ!
こんな可愛い生き物は手離せない

松「帰さない!」

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