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愛の嵐

第3章 流麗の嵐

今は夕方
暗くなる前に寝床と晩飯の準備をしておかないと

大「雅紀くん、色々準備するから手伝ってくれる?」
相「いいよ~!何したらいい?」

不器用なのに、アウトドアになると手際がいいのが不思議だ
お陰で思ったより早く終わったので、インスタントコーヒー片手に休憩する

相「凄い所だね。360度海だよ!」
大「いい所でしょ♪何も無いけどね」
相「何も無いのがいいんだよ!それに、智くんがいるから十分♪」

何で同じ事ばかり思うんだろ?

大「俺も雅紀くんがいれば何もいらないな!」
相「同じだね~!」

嬉しいのか無邪気に笑う
その顔を見れるだけで幸せに満たされる
つられて笑顔になる頬をそのままに視線を海に戻す

大「明日の昼まではここに二人っきり。周りを気にせずにいれるね」
相「うん!連れて来てくれてありがとう」

そっと握られた手をギュッと握り返して海を見ていた
釣りするのも忘れて

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