
愛の嵐
第31章 過去×未来=今
相「一度・・・・・別れよう」
大「えっ・・・な・・に、それ」
大丈夫!
自分に言い聞かせる
大「やっと逢えたのに!やっと、雅紀・・」
我慢していた涙が堰を切ったように溢れてる
それを拭ってあげたい
抱き締めて安心させたい
でも今は、まだダメだ!
相「一度リセットしよう」
大「うっ、うぅっ、なんで」
相「このままだとマイナスにしかならない」
大「そんな事・・」
相「なるよ。昔ばかりを追ってる俺達は今を見てないから」
手で顔を覆って泣きじゃくってしまう
俺は拳を握り締めグッと堪える
相「だから、ここで0から始めるんだ」
何を言ってるのか分からない智は瞳だけを俺に向ける
相「その為にちゃんと別れないといけないんだよ!」
バッグから腕時計を出す
それはクリアケースに入って未使用のまま
壊れるのが怖くて使えなかったんだ
相「智のと俺の。これが過去の俺達」
一纏めにしてテーブルの端に追いやる
相「決別じゃないよ?過去を思い出にするんだ」
返事がないのも気にせずに話を進める
視線だけは動いているみたいだな
相「別れた今は0だよね?」
俺と智の間には何もない
そう、何もないんだ
大「えっ・・・な・・に、それ」
大丈夫!
自分に言い聞かせる
大「やっと逢えたのに!やっと、雅紀・・」
我慢していた涙が堰を切ったように溢れてる
それを拭ってあげたい
抱き締めて安心させたい
でも今は、まだダメだ!
相「一度リセットしよう」
大「うっ、うぅっ、なんで」
相「このままだとマイナスにしかならない」
大「そんな事・・」
相「なるよ。昔ばかりを追ってる俺達は今を見てないから」
手で顔を覆って泣きじゃくってしまう
俺は拳を握り締めグッと堪える
相「だから、ここで0から始めるんだ」
何を言ってるのか分からない智は瞳だけを俺に向ける
相「その為にちゃんと別れないといけないんだよ!」
バッグから腕時計を出す
それはクリアケースに入って未使用のまま
壊れるのが怖くて使えなかったんだ
相「智のと俺の。これが過去の俺達」
一纏めにしてテーブルの端に追いやる
相「決別じゃないよ?過去を思い出にするんだ」
返事がないのも気にせずに話を進める
視線だけは動いているみたいだな
相「別れた今は0だよね?」
俺と智の間には何もない
そう、何もないんだ
