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愛の嵐

第33章 心の関×心の緒=心の春

和「あ、翔くん!」
翔「かず~♪あれ・・何かあった?」

さすが鋭いですね
二階からコッソリ盗み聞きしていた

和「うん、そうだよ♪ありがと、翔くん!」
翔「マジでぇ!」
潤「そうかぁ。雅紀も俺と仲間になったか」

複雑そうな潤が気になるけど
和は嬉しそうに話してる
恥ずかしいから止めて頂きたい

和「それでね、翔くんに聞きたいんだけど」
翔「何?答えらるなら何でも聞いて」

いやいや、俺に聞くの諦めて翔に聞いちゃうんだ?

和「雅兄が・・その・・・慣れてたのが気になったんだけど・・何で?」
翔「あ~、それかぁ・・・ねぇ、潤」
潤「う~ん、それ俺らが答えていいもんか」
雅「自分で答えるよ」
潤・翔「雅紀!」

バッと一斉に俺に向き直った
はぁ、そんな事気にしてたのかよ

雅「彼女がいたからだよ。エッチもしてたから慣れてただけだよ」
和「あっ・・いたんだ」
翔「和也、そこは理解しようね」

宥めるように翔が和の頭を撫でる

和「うん、分かってる・・・でもさ」
潤「過去の事だ。気にしてたら先はないぞ」
雅「初めてじゃなくてごめんな」
和「ちがっ、ちがくて・・ごめん」

何が可笑しかったのか翔が笑い出した

翔「ははっ。なぁ、これってもしかして恋人の痴話喧嘩?」
潤「そう言われたらそうだな」

泣きそうだった和の顔は見る見る赤く染まっていく
あ~、それ言っちゃうんだ
確実に狙ってただろ、翔
ジトッと見れば、ニヤッと笑い返された
適わね~な、まったく

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