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愛の嵐

第36章 夕霞×憂喜=柔婉

俺のシャツを着た和がペタペタと床を歩く
サイズが違うからなのか妙にエロい

ニ「な、何見てんだよ」
相「いいや~、そのシャツ似合うなぁって」

袖から指先しか出てないし
お尻が隠れてるけど動けば見えそうで見えない

相「チラリズムの意味が分かるよ」
ニ「雅紀・・変態っぽい」
相「ん~、和に対してだけは変態でいいかなぁ♪」

はぁ~っとため息をつきながらコーヒーを淹れている
ズボン履けばいいのに俺のシャツ着てるし
結構気に入ってるんだろな
そう思うとニヤけるのは当然で
俺が包んでるみたいで嬉しくもなった

ニ「いつまでも床に座ってないで、こっち!」

ジーンズだけを履いた俺は気怠い身体を動かした
大きめの座椅子に座ると和は脚の間に座ってくる

相「おっ♪甘えんぼさんだ~♡」
ニ「う、うるさい!嫌ならい~よ」

立ち上がろうとする腰に縋りつく
天の邪鬼なんだから

相「嫌じゃない!全然嫌じゃないから座って!」
ニ「分かったから離して」
相「ったく、素直じゃないなぁ」
ニ「何か言った?」
相「何も~♪」

強がったって耳まで真っ赤にしてたら
ただの照れ隠しにしか見えないよ?
後ろから抱き締めて肩口に顔を埋めた

ニ「どっちが甘えん坊だよ」
相「俺は甘えん坊だもん♪ぜ~んぶ受け止めてね」
ニ「当たり前でしょ!」

頭を撫でてくれる
その手は優しくて暖かい
甘やかされてるのは俺の方かもしれないな

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