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愛の嵐

第37章 旗幟×自誓=帰趨

相「じゃあ、俺は一旦着替えてから行くよ」
大「うん、俺は先に行って待ってるね」

港でそれぞれの車に乗り込んで別れる
俺は真っ直ぐ松兄の家へ向かった
付き合い出して一年経った今でも
会いに行く時はドキドキする


あれは一年前の今日

今と同じ様に魚を釣って松兄を訪ねた
小ぶりのマグロが釣れたのは良かったんだけど
捌く事が出来なかった俺は松兄を頼っていた

松岡「だぁからぁ!何でいつも俺んとこに持ってくんだ?」
大「頼れるの松兄しかいなくって・・ダメ?」
松岡「はぁ~、ったく、仕方ねぇなぁ。早く上がれよ」

渋々でも引き受けてくれる
そんな松兄が俺は大好きだった
恋愛とゆ~より、尊敬の方が正しかったと思う

松岡「こりゃまた立派だな♪捌き甲斐があるってもんだな!」
大「まだまだ小さいけどね」
松岡「いやいや大したもんだよ!十分なサイズだって」

頭を撫でて誉めてくれる
松兄は俺を甘やかしてくれる唯一の人
それを分かって甘えてるんだ
狡いって分かってても居心地がいいから仕方ない

松岡「あ~、お前さ捌くの覚えなくてい~わ」
大「なんでだよ!教えてくれるって言ったのに」
松岡「俺んとこに持ってこい!俺がやってやるよ」

捌いて貰えるのは有り難いけど、何で?

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