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月の綺麗な夜に

第5章 偶然の再会

瞬間。



ふわりとムスクの香りが鼻を掠め、流星の体温が私の頬を伝ってくるんじゃないか?!てくらい近い距離感に



ドキッ――



胸が跳ねる。




ほぼ私の耳元辺りで“あー、この本かぁー”なんて言いながらニコニコしてる流星に言葉を投げる。





「流星」


「ん?」


「顔」


「?」


「顔が近い」


「?‥‥わぁぁぁああ!!!」




デジャヴ。




うん。だからね?

そんなに驚かなくていいから。

しかも、そのセリフ。

私だから。







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