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月の綺麗な夜に

第5章 偶然の再会

「ごごごごめん!!」


「いや‥そんな謝らなくても‥」


んでもってそんなテンパり気味に、そんな顔を紅くして謝らなくても。


謝りながら即座に私からそんなに離れる?!ってくらい離れた流星はまるで、トマトが黒縁メガネを掛けたように真っ赤っ赤。



‥・変でしょ。



強引に手を引っ張ったりする時は全然真っ赤になったりしてないのに。

寧ろ私の方がテンパり気味なのに。

流星は涼しい顔してんのに。



何で今は真っ赤でそんなテンパってんの?


しかも何でそんな離れてんの?



流星はさっきまですぐ後ろに居たのにズザザザザーッと下がりまくって今や距離3メートル強。



「そんな離れたらこの本見えないでしょ?」


「み、見えますよ。大丈夫です。」




‥‥その眼鏡、実は望遠なのか?!





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