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月の綺麗な夜に

第5章 偶然の再会

「その本、気に入りましたか?」


「だから、敬語かタメ口がどっちかにしろっつーの」


「その本、俺もいいかもって思ってたんだよねー」


「話、噛みあってないよね?」


「そう?」


「‥‥‥‥。」



もういいや。

一々ツッコむのが面倒臭い。



私を見ながらニコニコ微笑む流星に“はい”て本を差し出す。




「この本、気に入ってるんでしょ?」


「雫月ちゃんは気に入った?」


「この本?」



月と星。


今まで月ばかり好きだった私。

当然今も好き。



だけど。



昨日流星と逢って教えて貰った星座。

ただの点だった星が繋がって1つの星座に見える楽しさをすこーしだけど知った私。

ちょこっとだけ星に興味を持ち始めてるのは事実。






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