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月の綺麗な夜に

第5章 偶然の再会

「他には買わないの?本。」



私チョイスの本を満足そうに胸に抱いてる流星の顔を覗き込む。



「うん?この本買ったからもう必要ないよ?」



そう言って眼鏡の奥の目を細めてニコッと笑って“行こうか”って店外へ出るよう促す流星。


従うようにコクンと頷いて2人で本屋の外に出た。



瞬間。




「「うわぁ‥・地獄‥・」」



2人言葉がハモる。



それもそのはず。


さっきまで冷房ガンガンの店内に居て天国並みに涼しかった場所から一転。


アスファルトが焼け付くような灼熱の気温。

8月上旬の最高気温が35度なんて最近ざらな日中温度差に思わず2人で茹だる。







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