テキストサイズ

月の綺麗な夜に

第5章 偶然の再会

「ほんとに‥?」



思わず流星の顔を覗き込む。



「ホントだよ?俺、星中心だから」



そう言って私を見下しニコリと笑う笑顔で気付いた。



そうだった。

こいつ、星オタクだったんだった。

だから晴れてるほうが夜の楽しみが待ってるからいいんだ。




‥だけど。



今まで暑い時は涼しいから曇って欲しい。



そう言う人が当たり前だった中、私と全く同じ考え方の人と出逢った事がないから妙に嬉しくなって心が躍る。




暑くても夜の為に晴れてるほうがいい。



こんな思考の人、天文学者じゃない限り出逢わないだろうと思ってた。


まさかLINEで知り合った男が同じ考え方だとは。


そう考えると何だか可笑しくて口元が緩む。









ストーリーメニュー

TOPTOPへ