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月の綺麗な夜に

第5章 偶然の再会

その茶色の封筒には、さっきの本屋の名前が記載されてて。



「これって‥‥」



さっき流星が買った私チョイスの

【月と星と神話物語】

だと言う事が安易に想像出来た。



だけど‥



「これ、自分が欲しくて買ったんじゃないの?」


そうよ。

そもそも、本屋に用事があったのはこの本のため。

なのに、何で‥


思わず流星を見上げた。

すると、流星は首を傾げて


「違うよ?」


「え‥?」


「月と星が載ってる本を昨日逢ってくれたお礼にどうしてもプレゼントしたかったんだ。」



そう言ってニコリと微笑んだ。








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