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月の綺麗な夜に

第5章 偶然の再会

「月好きの雫月ちゃんに、出来れば星も好きになって貰えたら嬉しいなと思って。

だから目ぇ付けてた本を雫月ちゃんが選んだ時は内心ガッツポーズ状態だったよー俺。」



そう言って、ハハハーっと笑う流星。



‥てことは・‥。

今日の本屋って‥・・



「わざわざ、私のために本屋に行こうとしてたの?」


「雫月ちゃんのためって言うか‥。

俺がプレゼントしたいと思ったから本屋に行こうとしただけだから」



眼鏡の奥の目を細めてニコリと笑って



「俺からのプレゼント、受け取ってくれる?」




流星は再度、私の茶色の封筒を差し出した。





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