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月の綺麗な夜に

第3章 満月の下

「じゃ、約束は果たしたんで」



笑えないドン引きする台詞を吐く男にはもう用は無い。

しかも、そもそも当初の予定は一言吐き捨てたらさっさと帰る予定だったのに。

気付けば数回会話してしまってるじゃないか。




くるっと回れ右をして公園を出ようと1歩踏み出した瞬間




「待ってよ!」



腕をガシッと掴まれて行動強制停止させられて、予想外の出来事に驚いて後ろ振り向くと黒縁メガネの流星が




「もう少し」


「え?」


「もう少しだけ、話しようよ」




目尻を下げ首を傾げ苦笑してた。




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