占いの館【YES∞NO】
第8章 辛口チョコレート
上着のポケットに手をいれ…
ホテル近くの公園に足が向いた
秋風は冷たく…公園には人が見当たらなかった…
「はぁ〜…」
ため息をつくと…息が白くなる…
白い息が風で流れるのを目で追うと…
公園の奥の小道に…小さな看板を見つけた…
俺は…気になり看板に近づいた…
「…こんな所に何の看板だよ…」
薄暗く、近寄らないとよく見えない…
「…“占いの…館”?」
こんな公園に?館?
不思議になり俺は辺りを見渡した…
それらしい建物はない…
看板には、小道を進むように矢印が公園の奥を指していた…
「…気分転換になるかもな…」
俺は今の、イライラを解消できるなら…占いに頼るのも有りかも、と考え…
矢印の先を見つめた……