占いの館【YES∞NO】
第8章 辛口チョコレート
ギィ――――――――…
――――――――…バタン…
「『いらっしゃい』」
俺を出向かえたのは…
顔のそっくりな…男女だった…
「双子…?」
顔と背丈…声までもいっしょだったが…
体型は…胸や腰のくびれから…一人は女性だとわかった…
『ようこそ、“占いの館YESorNO”へ。
私、ここの主のイブと申します。』
「そして、私がもう一人の主、アダムと申します。」
俺は…
二人の主を交互に見た…
「…そっくりで、ビックリした?」
男性のアダムが…ピョンピョン跳ねながら…俺を覗き込んだ…
「あぁ…スゲー似てる…」
『左右対象だと…安心しませんか?』
イブはアダムの隣でクスクスと…笑った…
不思議と…安心感はあった…
『さて…ここは悩みを解決出来る場所です…占ってさしあげましょう………』
アダムと腕を絡めながら…イブは…水晶のあるテーブルへ歩きだした…