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赤い糸

第7章 出発








出会ってやっと1年が過ぎた。
お互いの事少しずつわかってきたのに…
桜の花が涙で歪んでいく。


ヒクッ…ヒクッ…
いつぶりにこんなに泣いただろう?
私は子供のように泣きじゃくった。
そんな私の頭を抱きしめながら、荘太も肩を震わせてる。
グズ…
…荘太も泣いてる?
「ごめん…
ごめん…」
荘太は何回も謝る。
謝りながら強く私を抱く。
「行かないで…」
私は小さい声でつぶやく。







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