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赤い糸

第2章 戸惑い







聞き間違いだよね?
だってお母さんにって。
ペアリング?
どういうこと?
聞きたくなかった。
なんで?
なんで私といるのに他の人にプレゼント買うの?

「お待たせ。
…皐月?
どうかしたの?」
拓人が覗き込む。
私は慌てて作り笑いをする。
「なんでもないよ。」
「そっか。
帰ろうか」
拓人からそう言われたら、頷くしかなかった。
それからの私は、しばらく放心状態だったと思う。






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