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愛しの茉莉亜

第5章 綾

家に持ち帰った写真を茉莉亜に早速見せた。


「へぇ~茉莉亜こんな顔してるんだあ」


自分の映った写真を見ながら、茉莉亜が楽しそうに話す。


「優ちゃん、他にはないの?」


「あるよ」


以前撮った写真のアルバムを棚から出して、テーブルの上に置いた。


「見ていい?」


「どうぞ」


茉莉亜は興味津々な顔でアルバムのページをめくった。


アルバムを見ながら僕は一枚一枚写真の解説をした。


その時、一枚の写真が茉莉亜の目に留まった。


綾との写真だ。


「この人は?」


「サークルが一緒の同級生」


「ふうん」


茉莉亜はそれ以上聞いてこなかった。



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