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愛しの茉莉亜

第2章 再会

茉莉亜は手際良く氷やグラスの準備をし、僕の隣に座りバーボンのロックを作った。


「ありがとう」


僕が言うと、


「ねぇ、茉莉亜も飲んでいい?」


と聞いた。


こういうところでは店のコにも客が出すとは知らず、僕はちょっと慌てたがそんな気持ちを隠し、


「好きなの飲んで」


と進めた。


「じゃあ、私水割りもらう」


と同じボトルで薄い水割りを作った。


「乾杯!」


茉莉亜が笑顔でそう言うと、ゴクリと一口飲んだ。


僕は慣れないロックで喉が熱く感じた。

でも茉莉亜の笑顔で僕の胸はもっと熱かった。

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