熱血指導、実行中
第7章 怪我の功名
直人「…ドキドキしてる」
男同士でキスして
ドキドキするなんて変だったが
信二とキスした時とは違う不思議な感覚
に直人は
襲われていた
ガラガラ(ドアが開く音)
直人「?」
その時
病室に誰かが入って来た
直人の部屋は個室、面会時間は終わって
いるしきっと
看護婦さんだろうと
直人は布団に入ったまま寝たふりをした
だけど…
直人「…」
視線を感じる
誰かが側にいる気配がする
だけど相手は直人が寝てると思ったのか
声をかける事もなく
ジーッと
直人の事を見つめていた
直人「…?」
正体が気になり
うっすら目を開けて確認すると
そこにいたのは看護婦さんではなく帰っ
たはずの
信二だった
信二「起きてるんだろう」
直人「…うんっ」
信二「寝たふりなんかして…バレバレな
んだよ」
直人「だって…」
信二「みんなからの差し入れ」
直人「…ありがとう」