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売られ少女

第3章 ケントという少年


夕方。
ケントが家に帰ってきた。
また何かをされるのではないかと警戒していたが、今日は普通に食事をくれた(エサと称しているのは変わらないが)。

私はケントの部屋で食事を食べ終えた。
ケントは机に向かって何やら書き物をしている。
大柄な男は部屋の外に出て、今この部屋には私とケントの二人きりだった。

どうしようか…

迷ったが、やはり口にせずにはいられなかった。
私は思い切ってケントに呼びかけた。

「ねえ…」

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