。+゚僕は君に恋をした。+゚
第2章 なつめ先輩の噂
《先輩‥おっせーなぁ?》
俺はなかなか出てこない先輩に何故か苛立っていた
ただ‥この時は先輩に興味があっただけだった
《あー苛つく!もう待てねー!》
帰ろうとした時黒川って人の家の玄関の扉が開いた
俺はゆっくり隠れていた階段の壁に一度身を潜めた
カツ‥‥カツ‥‥‥カツ‥
いつも聞いていた足音が近づいてくる
先回りしてマンションの門の影に身を潜める事にした
俺が気が付いた時にはベッドのパイプにくくりつけられていた紐は解かれ身体には薄いシーツのような物をかけられていた
部屋には教授の姿はなくベッドから起き上がろうとした時鈍い痛みが走った
「‥っつーっ‥‥」
縛り付けられた手首には、くっきり赤い痣ができていて手首をさすりながら後ろから出てくるドロっとした物を出さないようにお尻を締めしめシーツを纏い部屋を出た
「相川君お目覚めかね?」
そこにはきちんと服を着た教授の姿があった
「いつまで、そんな格好をしているのだね?さっさと服を着て帰りなさい。」
俺は寂しかった。
服を着てサイドキャビネットの上にハンカチを置いて教授に一礼して教授のマンションの玄関を出た。
カツ‥‥カツ‥‥‥カツ‥
「‥‥はぁ‥‥‥‥」
エレベーターを4Fまで呼び1Fを押して下りる事にした
エレベーターの中でこみ上げてくる涙をこらえながらマンションを後にした