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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第57章 焼け焼け♪餃子パーティー♪

何だよさっきから偉っそうに腕組んで微動だにしない

だんだん腹立ってきた

相川「嫌です‥」

日高「先輩?」

父親「帰れと言っている。何度も同じ事言わすな」

相川「嫌だ!」

ぎゅっと拳に力をこめた

父親「帰りなさい!」

相川「嫌だ!帰らない‼」

父親「帰れ‼」

相川「帰らない‼」

二人睨み合ってる!?
どうしよう!?

父親「帰りなさい」

低い声が静まり返った部屋にズンと沈む

相川「嫌だ‥帰りません」

父親「…………」

お父さんが立ち上がって先輩に近づいた

お父さん?

相川「なっ殴ってもいいけど俺帰んないから‥」

父親「…………」

お父さんの右手が上がった

相川「(殴られる!?)」

ぎゅっと目をつむった

日高「先輩‼」

え?日高が俺の上に覆い被さった?

日高?

ガシ‼

相川「え?」

父親に腕掴まれた?

父親「帰りなさい」

グイっと引っ張られた

相川「痛っ!離せ‼俺は帰らないって!」

父親「…………」

相川「痛いから離せよ‼」

父親「帰らないなら追い出すまでだ立て」

相川「嫌だ」

父親「立て‼」

相川「嫌だ‼」

日高「乱暴するなよ‼」

日高がまた俺を庇う

父親「誰に向かって口を聞いている」

日高「ぅっ‥」



ズルズルズル‼断固拒否したらそのまま引きずられ玄関が開いたと思ったらポイ‼

家の外に捨てられた

相川「ずっと居座ってやるからな‼」

父親「勝手にしろ一樹お前は部屋に戻ってなさい」

日高「くっ」

父親「戻ってなさい」

日高「……はい」

閉められた玄関の曇りガラスから先輩の姿が見える

先輩‥

って‥え?

先輩がしゃがんで頭下げた?正座してるのか?!

日高「せんぱ」

父親「一樹いいな」

日高「…………」

俺は幼い頃から父親の厳しい教育の下育った
よく竹刀で叩かれたりもした

そんな幼児期を過ごした俺は反抗期に友達の家を転々としたりとにかく家には帰りたくなかった

父親が怖くて嫌いで仕方がなかった

窮屈な家にうるさい父親
高校の時に家出をし安いボロアパートを借りた

独りになれば解放されると思ってた

なのに…

帰って来たら何も変わってやいない

俺は父親から逃げただけだ

何一つあの頃と変わっちゃいない

父親に怯えビクビクして何も逆らえない
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