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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第54章 次の日の朝

くかー‥くかー‥?

無造作に手を動かすと障害物に当たらずスッスと動いた

鮫島…?

確か昨日は鮫島と一緒にベッドに入って?
あいつどこ行った?

ふうぁ~‥と一回伸びをしてベッドから降りて階段を降りた

鮫島?

キー…ィとゆっくり開けたリビングの扉

「あっ‥いた」

鮫島はリビングのソファーで毛布にくるまって眠っていた

「変に気使いやがって」

いつからここで寝てたんだ?
リビングの掛け時計を見たら、まだ早朝の4時半過ぎた頃だった

って事は俺が眠るの見届けた後ここに来て寝たって事か?

やるじゃないか鮫島のやつ
鮫島らしからぬそんな紳士な鮫島に俺は拍手を送った

河辺を想ってそうした鮫島はえらいと思う

「ん~‥誰‥」

気配を感じてうっすら目を開けた

「悪い起こしたか?」

「あー‥なっちゃんか‥今何時?」

「4時半まわったとこ」

4時半か…ん?

「4時半!!?」

いきなりガバッと鮫島が飛び起きた

「夕方のか?!」

「何でだよ?朝のだろ?」

「そっか朝か…朝?‼」

「そんなびっくりする事ないだろ?」

「え?だって?」

「何が?」

いやいや‥いつも何してもずっと寝てるお前が誰よりも先に起きてきて何してる?

「ベッド‥ありがとうな」

ベッド?

「ああ?いや?」

「お前気使って「いびきはうるさいは寝相は悪いわで寝れなかったからな」」

「鮫島?」

「まぁ‥そう言う事にしといてくれ。な?」

少し照れた鮫島が男らしく見えた

「こんな朝早く起きてどうしたんだよ?」

「いや別に‥あーそうだ。着替え取りに行くか?」

「着替えって?まさか当分俺の家にいるつもりか?」

そうですけど?みたいな顔で俺を見る

「なっちゃんは日高君と仲直りしろよ?ここにいる理由がないだろ」

「それは鮫島も同じだろ?河辺の事大切なんだろ?」

「…‥‥‥‥」

「素直になれよ」

相川が俺の肩に手を置いた

「それを俺に言うか?」

鮫島がフフと笑った

「何だよ?」

「取りに行くか!着替え」

「おお!」

5時過ぎ頃二人で着替えを取りに家を出た

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