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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第20章 日高が退院した

「先輩‥愛してる」

うるさい!

「先輩‥愛してるから」

何回も言うなっ

「先輩‥うぐっ!」

何回も愛してる愛してるって言う日高の口を手で塞いでやった

「何回も言うなっ恥ずかしいヤツだなっお前は!」

ゆっくり手を離すと

「先輩‥は?」

え‥‥?

「先輩‥は俺を愛してる?」

それは‥‥

「ねえ?愛してる?」

「うるさい!恥ずかしくて言えるかっバカ!」

え‥‥?
先輩が恥ずかしくて言えるかって言った

「それって‥」

「あー!お前は本当に1から10まで言わなきゃわからんのか!?」

それは‥‥先輩も愛してるって事?


「先輩‥ちゃんと気持ち言ってほしいな‥」

バカかっ
言えるかよ


「言って‥愛してるって」

くそっ! 何で俺はコイツの言う事言う事にいちいち左右されなきゃいけねーんだ

そう思う気持ちと伝えたい気持ちが交差する


「あ‥あい‥っ‥」

先輩がすごく言いにくそうにしてる

必死さが伝わってくる

「あ‥あい‥‥っ」

先輩‥

「んんうっんっ!」

日高に愛してるってなかなか言えずにいたら日高から甘い口づけをされた


チュパッ‥

糸挽きながら離れた唇

「先輩‥愛してるから」

コイツ‥は何でそんなにすんなり言えるんだ?!

ぎゅっと抱きしめてきた日高

言えない気持ちを抱きしめ返す事で伝えようとする

「先輩‥嬉しいよ」

俺言えてないのに‥

日高‥愛してる

心の中では素直に言える

何で俺は口に出せないんだろ‥

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