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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第4章 相川なつめ先輩の素顔

「座って」

俺が座った場所の横に先輩を座らせた

「先輩あのさ‥何で俺の名前知ってたの?」

聞きたかったから聞いた

先輩は黙ったまま言わない

「名前何で知ってんの?って聞いてんだけど!」

ちょっとイラっときてキツイ口調で言ってしまった

「と‥ょ‥つ」

ボソッと口を開けた

「なんて?」

すると、いきなり顔赤らめて怒鳴った

「図書室だよ!」

「へ?図書室?」


お前はバカか!!みたいな顔して睨まれる

「言ってる意味が分かんねーんすけど‥」

先輩は目線をそらして

「図書室でお前が寝てる時に俺がかけたカーディガンに置かれてたメモだよ!」

あーあれ?

え?先輩だったんだ

「それ‥言うだけで顔‥真っ赤っか?」

一瞬俺をまた睨みつけかと思ったら、目線そらして、少し寂しげに話し続けた

「お前‥俺の噂知ってるって言ったよな?」

言いにくそう‥

「知ってっけど?それが何か?」

今度は真っ直ぐ俺を見て

「お前‥は軽蔑しないのか?」

軽蔑?

「するわけねーじゃん(笑)」

「何で?!」

鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔すんなよ‥
コロコロ表情変わる人だなぁ

「何でって‥アンタいい人だし。そんな事できねー人だってわかるし‥初めは寂しい目する人ってしか思わなかったけど話してみたらコロロコロ変わる表情とか見てたら飽きねーし、素直になれずに顔赤らめて反対の行動とるとことかすっげー可愛いし…アンタといると俺楽しいし‥笑顔素敵だし‥優しいし‥アンタには素敵要素がいっぱい詰まってるからやっかまれてんじゃね?」

《はっ!?俺何言って》

先輩固まってるし…

「先輩?」

ハッ!として、また顔赤らめて 下向いた

「つーか‥誰が噂広めたんすかねー‥?」

微妙な間の後

「俺が黒川教授と‥」

「黒川教授?」

日高が不思議そうにじっと俺を見つめる

ハッ!俺コイツに何言ってんだ?
コイツがやけに優しくするから‥つい

‥調子が狂う

「もういい。帰る」

いきなり先輩立ち上がって屋上から出ようとした

「ちょっ待てって」

俺が先輩の腕掴んだら離せって言われた

今離したらダメな気がした

「日高‥‥?」

「じっとしてて」

そう思ったら先輩を包んでいた

日高から匂う香水が俺の身体に染み付いてゆくのを感じた

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