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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第25章 先輩の過去

「お前ら‥その格好で行くのか‥?」

日高と俺はいたってシンプルな普段着にした

「日高は昨日ファッションショーして選んでたけど俺が適当にした」

「はぁ?適当とかありえないだろ!」

鮫島は呆れていた
けど俺には本当にどうでもいい事だった

「お前ら行くぞ!!」

少し慌てた鮫島が先に歩き出した

「そんなに急いだって会場は逃げねーよったく‥」

鍵をかける日高を待ってやる

日高が一回止まった

「どうした?日高?」

一瞬俺を悲しそうな顔をして見たかと思うと

「何でもない♪先輩行こ♪」

俺の手を引っ張って歩き出す日高

どうしたんだよ日高‥


何故か俺らは鮫島に連れられ河辺のマンション前までやって来た

「直接行けば済むじゃん?何で河辺のマンショ‥」

「鮫島せんぱ~い♪」

王子様か!?ってぐらいの格好して出てきた河辺

俺は目が点になった

「な?だから言ったろ?お前らそれで行くのかって」

「先に言え『俺が服持ってなかったから先輩は俺に合わせてくれたんです!』」

嘘ついた日高

「何でお前『いいから』」

お前‥‥

「あ♪きたきた♪」

河辺が手を震った先には

「リムジン?!」

俺はまた目が点になりそうになった

「さぁ♪乗って♪」

執事みたいな人がリムジンのドアを開けてくれていた

「失礼しま‥す」

何だか丁寧に挨拶してしまう

執事みたいな人はニコっと笑ってドアを閉めた

「河辺お前何者?」

俺は河辺に聞いた

「何者って怪しい者みたいに言わないでください!鮫島先輩今日も格好イイです♪」

人の話聞いとんのか!?

日高を見るとリムジンの窓から見える景色をずーっと眺めていた
今日の日高何だか変だ‥

「日高先輩‥どうしたんです‥か‥」

俺が見た日高先輩は顎に手を添えてずーっと外を眺めていた
その横顔がすごく綺麗で格好良くてつい見とれてしまった

河辺がずっと日高を見ていた

俺は何だか胸騒ぎがしてならなかった

「坊ちゃん着きましたよ」

車が止まった

また執事みたいな人がドアを開けてくれた

「うわー‥すげー‥‥」

目の前に現れたのはとてつもなくデッカイ派手な豪華客船だった

「さぁ♪行こう♪」

河辺が歩き出す
鮫島俺日高の順で後をついて歩き出した

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