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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第33章 奇妙な生活が始まった

一枚の皿を取り合いっこしていると

「欲しいのあったら握るんで♪」

板前さんが話しかけてきた

「じゃ♪鯛ください♪」

日高が俺が取った皿と同じ物を注文した

「お前自分の注文しろよ‥」

「僕たまごください♪」

たまご?!

「たまごって子供かよ(笑)」

「俺ワサビ茄子」

鮫島それ‥回ったの取れば‥

「流しますんで♪」

板前さんがそう言うと目の前の水場から船に乗ってプカプカ流れてきた

「う『うわ~♪』」

河辺が先に言うから言い損なった恥ずかしい俺‥

けどプカプカ流れて面白れーな♪

すごく嬉しそうに目を輝かせてずっと流れる船を見ている先輩

先輩の前を通り過ぎた船

取らないのか?‥って取らないのか!!

「先輩!取らないと行ってしまうよ!!」

「わかってるよ!!」

俺が取った船は河辺のたまごだった

慌てて先輩の船の寿司をギリギリキャッチした俺

「先輩何やってんの!?」

「何で僕のたまご取るの!!僕取りたかったのに!!(怒)」

いや‥その‥

「すみません。たまごもう一つお願いします♪」

鮫島がさり気なく河辺のたまごをまた注文した

俺も先輩の後ろで手を上げた

「また流れてくるからな♪」

ポンポン♪と頭を優しく撫でてくれた鮫島先輩

「うん♪」


すげー可愛いく返事した弟の河辺

そんな河辺を見ていたら羨ましく思えてきた俺

コイツは何でこんなに素直に可愛いくなれるんだ?

たまにブリブリし過ぎてうっとうしいけど‥

日高も河辺みたいになってほしいって思ってんのかな‥

「相ちゃん食べないのか?」

「え‥あっ食べる」

たまごを食べようとしたら

「先輩流れてきたよ?♪」

日高の指差す先には
何故かまた鯛が流れてきた

船から鯛を取った俺
「俺注文したっけ?」

日高を見たらたまごを食べていた

「お前‥」

それ俺が食うのに…
お前は本当に‥



「俺次何しようかな♪先輩は?」

俺‥イカにしようかな‥

「あっ俺イカください♪先輩は?」

「‥イカだよ‥」

「え‥」

何不思議そうな顔してんだよっ

「イカッ!!」

俺がまた言ったら笑った日高

先輩イカ!って(笑)

「なんだよっ」

「何でもないよ(笑)」

プカプカ流れてきた船

「先輩取って♪」

「言われなくても取るよ!」

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