テキストサイズ

。+゚僕は君に恋をした。+゚

第38章 その後

「先輩ビール持ってきたよ‥」

って寝てる?

そらそうか‥
あんだけ長い事お風呂に浸かって身体動かしたら疲れるよな‥

おバカな先輩

俺は眠る先輩の横であぐら組んで先輩の為に持ってきたビールのプルタブ開けた

プッシュー♪

ぴくっと反応した先輩

ごくっごく♪

何だかヤケに鮮明に聞こえる何かが喉を通る音
ぴくぴく耳を澄ました俺

ぷっは~♪

ビール!!?

先輩の反応が面白くてワザと耳元で飲んだ俺

ガバッと起き上がった先輩

「俺のビールは?!」

「‥‥ゴクッ‥ゴクッ‥」

机の上にはお茶があった

ビールは?

な‥い?

ないだとぉ!

「日高!ふざけんなっそれ俺のビール!返せっ」

お茶を飲もうとしたけどビールがあればビールが飲みたくなるのが当然の心理現象な訳で

先輩がよそ見してる間に飲んだビール

「お前‥まさか‥全部飲んだんじゃねーだろうな?」

ビールの缶を揺らしたらチャプン♪チャプン♪と残り少ない音がした

「小野寺さんも言ってただろう?お腹空かせてる時に目の前にアンパンぶら下げられたらどうする?喉から手が出るだろって。そうゆう事だよ先輩(笑)」

ゴツン!

「痛っ!」

久しぶりの先輩の拳骨

「都合いいように応用すんな!貸せ!」

俺の持つ残り少ない缶ビールを奪ってまた横に振ってビールの量を確かめる先輩

「ひと‥一口?」

一口しか残ってねーじゃん!!こいつーー!

「先輩?」

先輩が缶ビールを俺に突きつけた

「お前の一口が恐ろしい‥」

「一口な訳ないじゃん(笑)飲みたかったんでしょ?」

口答えすんなっ口答えをっ腹立つ!
飲みたかったんでしょ?ってわかってんなら飲むなよ!

お前はそこにある茶飲んどけっ茶をっっ

「いいからっお前が飲めよ」

俺の突き出した缶ビールを手にした日高

先輩が缶ビールに口つけるのを物欲しそうに見てくる
ビール含んだ口を指差した俺

何だ?

何も考えていないのか?顔を前につき出した先輩
俺の顔を両手で挟んだコイツ

「お前っんうっんうっんぐっゴックン♪」

にっ苦っ

「ゲホッ!ゲホッ!お前なっゲホッ!」

口に手を当ててむせかえった先輩

「美味しかった?(笑)」

「旨い訳ねーだろっ」

赤い顔した少し乱れた浴衣姿の先輩

ストーリーメニュー

TOPTOPへ