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。+゚僕は君に恋をした。+゚

第40章 芽生え始めた小さな恋の花

「ナンパ野郎っおっ落ち着け!なっ?ハッピーエンドで良かったじゃねーか♪な?」

後ずさりながら言った先輩

「ハッピーエンドだとぉ!まだ始まったばかりだ!」

「えっ橘さん?」

ハッ!
俺とした事がっ
ガキ相手に何ムキになっているんだ?

ワンワンワン♪ワンワン?

白先輩が走って部屋から出て行った

「おー♪来たのか?白先輩♪どれどれ♪」

白先輩を高い♪高い♪した小野寺さん

そんな光景を見て微笑んだ橘さん

「子はカスガヤって言うからな(笑)」

「先輩それ言うなら子はかすがいだろ?」

「違えーよ!」

前向いていた先輩が俺の方向いてつっかかってきた

「何がだよ!」

「モコモコのママは俺だ!背高ノッポとナンパ野郎の子じゃねー!!」

「ママって言った?」

日高が聞き返してきた

「言ってねーよっナンパ野郎と背高ノッポの子じゃねーって言ったんだ」

だからママなんだろ?

「小野寺だ!何回言えばわかるんだ」

白先輩を抱っこした小野寺さんが部屋の前にいる橘さんの側にやってきた

小野寺さんは長身で着痩せするタイプなのか脱いだあの時の筋肉は感じさせないけど男らしい背筋が通ったしっかりした身体つき

それに比べ決して背は低くないけど、細身のスラッとした橘さんが長身の小野寺さんの横に立つと丁度いいバランスでお似合いのカップルに見える

「素敵だなぁ…」

日高が2人をぼ~と眺めて素敵だなぁとボヤいた

「日高には俺がいるだろ‥」

ぴくッと動いた俺の耳

「先輩今何て?!!」

いきなり振り返った日高が俺に詰め寄ってくる

「何がだよっ」

後ずさる先輩

詰め寄る俺

「だから今何て言ったんだよっ!」

「知るかよっバカ!」

先輩がバッと立ち上がって走って部屋を出て行った

「橘さんそろそろ行きませんか?」

「えっ‥あ‥着替えてきます」

どこ行くんだろ?

「小野寺さん?橘さんとどこ行くんですか?」

走って戻ってきた先輩

「これ‥持って帰れよ」

小野寺さんに渡した物

黒ゴマプリン?

「あーっ橘さん橘さん!」

日高が隣のナンパ野郎の部屋に入って行った

「一樹今着替えてるから‥」

「その黒ゴマプリンもナンパ野郎が初めて背高じゃないっ小野寺さんの為に作ったんだぞ‥一生懸命作ったプリンだ」

橘さんが?

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